小学校入学式の日の事をよく思い出す.名札の置かれた席に座らされ隣は坊ちゃん刈りの宮田君だった.一人ずつ自己紹介させられた.宮田君の番が来た.立ち上がって名前を言うだけ.それだけなのに宮田君はとっても緊張していた.そんな事では緊張した事がない私にはとても不思議な光景だった.彼はモジモジしていた.じれったいけど黙って見ていた.その時の宮田君の顔が忘れられない.[笑っているのに苦いものを食べたみたいな顔]つまり"苦笑い"というのを私は生まれて初めて見たのです.笑うなら笑えばいい.困ってるなら困った顔すればいい.泣きたいなら泣けばいいのに.とその時は思ったのでした.でも大人になるにつれてそれは,よーくわかった
ディナーというより夕食というより夕飯(ゆうはん)
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