mie日記なんてね
2006/09/12(火)23:32曇
昨夜見たテレビ。NHKでやっていた。にんげんドキュメント「天突く龍を作れ・長野・須坂高校文化祭」。途中からだけど見入ってしまった。文化祭の4日間だけ飾る9メートルもの巨大龍をパートに分け半年がかりで作る。たった4日間のための半年間。完成するまでの様々な事柄も素晴らしかったけど。やられたのは最後のところ。あんなに苦労して作ったのに文化祭終わりとともに壊すのだ。自分たちの手で。
「引けーっ!!!」の合図とともに走り出す。ロープを皆で一斉に引っ張る。その走り出す直前の顔と。ロープを握りしめる手と。走り出した時の力強さと。壊れた龍に駆け寄り泣きじゃくる姿と。
でも、パート長は最後の仕事が残っている。解体の指示を出さなければならない。泣いてる場合じゃない、ちゃんとしなくちゃ、と頑張る姿。
そして最後の儀式が始まる。壊れた龍は一箇所に集められ、弓道部が火のついた矢を放つ。燃えていく龍の残骸を見ながら皆すがすがしい顔をしていた。
人生いろんなことがあるわけで。つらい事も楽しい事も。そういうのを全部受け入れなければならないわけで。物事には終わりもあるし。それらが凝縮されているような感じだった。
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